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今回はタバスコ州を訪ねてみます。

タバスコ州：Estado de Tabascoは、東はカンペチェ州、西はベラクルス州、南はチアパス州とグアテマラとの国境に接し、北にメキシコ湾をのぞむメキシコ南東部に位置する州で、人口は約２２０万人でメキシコ国内で第２４位、面積は約２．５万ｋ㎡で第２４位の州です。州都はビヤエルモサ。日本との時差は日本時間－１５時間（アメリカ中部標準時）です。
　調味料の「タバスコ」の原料となる「チレ・タバスコ」の原産地で、タバスコ発祥の地ではありません。

　１６世紀初頭にタバスコ州の地域に上陸したスペイン人は、この地を橋頭堡にアステカ帝国征服をはじめスペインによるアメリカ大陸の領有地を拡大していきました。
現在のタバスコ州は、鉱業と農業がさかんで州の主要産業となっています。

　鉱業では、タバスコ州は州内で石油が産出されて以来メキシコの石油産業の中心的な州の１つになるまで発展しています。
　農業では、サトウキビ、バナナなどが産出されています。

州の名前タバスコの由来については諸説ありますが先住民のTabscoobが元になったとする説が１番有力です。

タバスコ州の主な観光名所としては「ポモナ遺跡」「レフォルマ遺跡」「サンフランシスコデアシス教区」「タバスコ歴史博物館」「ラ・ベンタ遺跡公園」などが人気のスポットです。

『おすすめはラ・ベンタ遺跡公園！』

ラ・ベンタ遺跡公園はタバスコ州のラベンタ島に存在する遺跡に出土品を展示した博物館、動物園が併設された施設です。
　かつて北アメリカではマヤ文明が最も古い文明と考えられていましたが、年代測定技術の向上により、ラ・ベンダ遺跡のオルメカ文明はそれよりも１５００年も前に栄えていた事がわかりました。
　ラベンタ遺跡では巨大な石像が数多く発掘されましたが、ラベンタ島ではそのような大きな岩石はとれない事と、人々が生活した形跡がほとんど無い事から祭儀センターの役割をしてたのではないか？と考えられています。
タバスコ州を訪れた際はぜひラ・ベンタ遺跡公園で北アメリカ最古の文明にふれてください。
※　表記について。地名は地理学表記に基づき「ラベンダ島」と遺跡、博物館などは国有名詞表記に基づき「ラ・ベンダ遺跡」とそれぞれ表記しています。

タバスコ州のご当地グルメとしてタバスコ州原産の食材を使った料理はいかがですか？

タバスコ州のご当地グルメとしてタバスコ州原産の食材を使った料理はいかがですか？
タバスコ州の食文化はメキシコ料理の中でも特殊で牧畜技術が入ってくる前の地元の自然でとれる植物や魚などを使う料理が主流で、現在では牛肉や豚肉も食べられるようになって来ましたが他の地域に比べ消費量は明らかに少ないものになっています。また土着の食文化を色濃く残すスタイルは「タバスコ料理」としてメキシコ食文化の中で異彩を放っています。

チレタバスコ
この地域原産の唐辛子で調味料のタバスコの原材料です。辛味を加える他に香り付けに使われたりもします。

ペヘラガルト
日本ではガーと呼ばれる魚です。口から串を刺して丸焼きにして食べるのが一般的です。

ピワ
クルマエビの近種のエビでニンニク、クミン、パプリカにレモンなど柑橘類の果汁を入れたソースで煮込む「ピワ・アル・モホ・デ・アホ」という郷土料理もあります。

ペレヒル
メキシコ国内の他の地域でペレヒルというとパセリをさす場合が多いのですが、ご当地ではオオバコエンドロというシソの仲間の植物を指します。ハーブ類のように香り付けに使われることがおおくあります。

タバスコ州を訪れた際はぜひ地元原産の食材でタバスコの食文化を味わって下さい。

『おすすめはロバロ・ア・ラ・タバスケーニャ！』

ロバロ・ア・ラ・タバスケーニャはロバロという魚に唐辛子などで味をつけてからグリルした料理です。
料理名を直訳すると「タバスコ風ロバロ」になります。
ロバロはスズキ目の銀色の鱗をもった全長１ｍ前後の美しい魚です。
基本的にタバスコ州の人は肉よりも魚を好む傾向があるのですが、そのなかでもロバロは高級魚で趣味と実益を兼ねて狙う釣り人も多くいます。
　ロバロの淡白な白身がグリルされ香り付けの唐辛子の香りが食欲をそそります。
口に入れるとほのかに口の中に広がるロバロの繊細な甘み、そしてあとから広がってくる辛味のバランスが絶妙の一品です。
タバスコ州を訪れた際はぜひロバロ・ア・ラ・タバスケーニャをお召し上がり下さい。

日本からタバスコ州へ行く場合、飛行機での直行便はありません。その為メキシコ国内、アメリカ合衆国にて乗り継ぎが必要です。

東京から行くには?
東京※１からタバスコ州にいくには、ヒューストン空港※２乗り換えで、ビジャエルモサ空港※３に行くのが所要時間が短くて便利です。
東京からタバスコ州迄のフライト時間は約１８時間５０分です。日本との時差はー１５時間※４です。



大阪から行くには?
大阪※５からタバスコ州に行くには東京からヒューストン空港乗り換えで、ビジャエルモサ空港に行くのが所要時間が短くて便利です。
大阪からタバスコ州迄のフライト時間は約２１時間です。日本との時差はー１５時間です。

※１成田国際空港：Narita International Airport：TYO
※２ヒューストン空港：George Bush Intercontinental Airport：ＩＡＨ
※３ビジャエルモサ国際空港 ： Villahermosa International Airport： VSA
※４アメリカ中部.標準時
※５大阪国際空港：Osaka International Airport：ＩＴＭ